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アイシングの禁忌とアイシング中に避けること

  • Mediark
  • 2020年4月22日
  • 読了時間: 2分

更新日:2020年4月24日




患部を冷やすことで様々な効果が得られるアイシングですが、まれに症状を悪化させたり重大な副作用を招いたりする場合もあります。

このページでは、アイシングの禁忌と、アイシング中に避けた方がよいことを説明します。



アイシングの主な禁忌

アイシングの主な禁忌として、寒冷過敏症、レイノー病/レイノー現象などの血管痙攣性障害、心疾患、局所循環障害が挙げられます。

寒冷過敏症とは、いわゆる寒冷蕁麻疹のことです。体温より低いものに接すると、斑点やかゆみなどの血管性皮膚反応があらわれます。

寒冷過敏症かどうかは、アイスキューブテストで簡単に調べられます。アイスキューブを皮膚に当て、赤斑があらわれるまで約3分間マッサージします。その後、5〜10分で発疹が現れれば陽性です。

レイノー病/レイノー現象は、指の突発的なチアノーゼのことです。末梢の血流が悪くなると青黒く変色し、感覚が消失したり痛みを生じたりします。症状が疑われる場合は医師に相談し、アイシングは避けた方がよいでしょう。



アイシング中に避けた方がよいこと

アイシングの目的は患部の血流量を減らし、内出血を抑えることです。したがって、逆に血流量を上げる行為は避けるべきです。

まず挙げられるのは「飲酒」です。アルコールは全身の血液循環を高め、患部の内出血を進行させます。アイシングの意味も失われるため、せめてアイシングをした当日は飲酒を控えましょう。

同様に、「入浴」も全身の血行が促進される行為です。湯船に浸かるのは避け、シャワーに留めておきましょう。

さらに、「運動」も禁止です。安静(=Rest)は身体が障害を受けた時にとる応急処置「RICE処置」の基本です。体を動かすと血液循環も促されてしまうので、1〜2日間は、日常生活の動作もできるだけ控えるようにしてください。

そのほか、マッサージや体の温めすぎなども血液循環の向上につながるので、避けるようにしましょう。



参考:

・佐藤睦美, 徒手的理学療法 1(1): 29, 2001

・吉永孝徳 スポーツ・アイシング ナツメ社: 2002


 
 
 

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